下方修正で株価急落「Stitch Fix」物流ひっ迫、ユーザー数は着々
米アパレルEC「Stitch Fix(スティッチ・フィックス)」が3月8日、2020年11〜2021年1月期決算を発表。今回は大きな波乱の結果だった。
決算発表の翌日、株価は1日にして28%の急落。もっとも、2020年12月から2021年1月末にかけて株価は一時3倍に膨らんでおり、さすがに過熱し過ぎていた感は否めない。
前回決算で経営陣は、2021年7月期の下期売上について「前年比29〜40%の売上増」と強気の見通しを出した。ところが今回、通期売上予想を18〜20%増(前回での予想は20〜25%増)に下方修正。
Stitch Fixが提供するサービスの需要が低迷しているかというと、そういうわけでもない。足元の問題は、むしろ物流などのオペレーション側にある。
物流ひっ迫がStitch Fixのような事業モデルとどう関わるかを理解するのはとても興味深い。そして、今後はどんな対応を図るのだろうか。
今回の決算発表で経営陣が何を語ったか、カンファレンスコールの内容を中心に整理していきたい。
Stitch Fixがコア事業として提供するのは、ユーザーごとに最適化された「オススメ服」を箱に詰めて配送するサービスだ。