ビル・ゲイツ財団も投資している節水・衛生サービス大手企業エコラボは現実的な水不足ソリューション企業。
Ecolab Inc.

Ecolab, inc. 【NYSE:ECL】   


エコラボは、水処理・節水ソリューションと衛生サービスを中心とする企業。

2030年までに世界経済の70%が水不足の影響を受け、2050年には世界が必要とする水の量は今より40%増加し(via Ecolab)、国連によると2030年までに世界人口の半分が水不足の地域に住むことになると予測されている。


そういった世界的課題に対し、現実的な節水ソリューションで持続可能性のある儲け方をしているのが今回紹介するエコラボだ。


テック株のような華々しさのない退屈な投資先だが、リーマン・ショック時でもそれほど業績をおとさなかった強靭なビジネス基盤を世界170ヶ国に展開している。

手短に説明すると、エコラボのビジネスの強さは、世界的に需要が高まり続けている節水・衛生ソリューションの消耗品(洗剤などの化学薬品)など定期的な収入が売上の90%を占めており、その予測可能性ある潤沢なキャッシュフローが買収による成長戦略を支え、その買収がクロスセリングによるシナジー効果を生み出しており、マーケットシェアの拡大余地がまだまだあるということ。詳しくは後述する。


ただ、そんなエコラボも買収によって2011年から売上構成におけるエネルギーセクターの比率が上がってしまったため、弱点を1つだけ挙げると原油価格の影響を受けるという点(もちろん原油価格が安定あるいは上昇すれば弱点にはならない)。


エコラボの業績推移

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