The Priceline GroupはBooking.com、priceline.com、agoda.com、KAYAK、OpenTableなど、ホテル、レストラン、航空券、レンタカーなどの予約サービスを展開する会社。1997年に米国で設立された。
売上高は順調に推移し、2015年には92億ドルを突破。営業利益も32億ドルと約30%もの営業利益率を記録している。遡って見たが2003年以来ずっと営業黒字となっており、業績はかなり安定していると言える。
ちなみに、近いジャンルのネット企業であるExpediaは2015年度66億ドルの売上ということで、それよりも大きい。
Pricelineグループが展開する6つの主要サービスについての概要。
Booking.com
世界中で展開するオンラインのホテル予約サービス。2016年2月15日時点で、220以上の国や区域で、85万以上の物件を扱う。予約プラットフォームだけではなくマーケティングサービスやビジネスアナリティクスツールも「BookingSuite initiative」としてホテル側に提供している。
Booking.comは自分もよく使うが、どの国でも一貫してシンプルな手続きでホテルを予約できるのですごく便利。
Priceline.com
主に米国で展開するオンライン旅行予約サービス。ホテル、レンタカーや航空券の予約をクルーズレンタルなどの休暇パッケージとともに利用できる。「Name Your Own Price®」「Express Deals®」ってのが画期的なホテルの予約方法を可能にしたらしいんだが、よくわからない。
KAYAK
オンライン価格比較サービス(メタ・サーチ)を提供。航空券やホテル、レンタカーの予約を含めて旅行の内容や価格の比較をすることができる。KAYAKは40カ国ほどで提供するが、米国が最も大きい。
Agoda.com
アジア太平洋地域を中心に提供するオンラインホテル予約サービス。シンガポールとバンコクに拠点を置く。
Rentalcars.com
英国マンチェスターに本社をおく、オンラインのレンタカー予約サービス。世界4万6000の地域でサービスを提供。
OpenTable
2014年に買収したレストランの予約サービス。本社は米国サンフランシスコ。これは食べログと連携しているので、日本でも利用する機会が多い気がする。
こうしてみると、Booking.comとOpenTable以外は日本で利用することがなかなかなくて、やっぱりそればリクルートなどの強さということになるのかな。
ほんとはサービスごとの売上高とか知りたかったけど、そこまでは年次報告書(Form 10-K)には載っていなかった。