Nike 2Q決算:80%超のデジタル増収が続く、戦略の成功をアピール
米国のスポーツ用品メーカー、ナイキ(Nike)が好調だ。18日に発表した9〜11月期決算は、最終損益が12.5億ドル(前年比12%増)の黒字だった。
ナイキは今年の前半、新型コロナウイルスの感染拡大で店舗の営業停止を余儀なくされ、3〜5月期には赤字に落ち込んだ。しかし、6〜8月期には前年を大きく上回る黒字に復調。文字通りのV字回復である。
9〜11月期における売上高は前年比9%増の112.4億ドル、税引前利益は同じく17%増の14.6億ドル。
スポーツ用品でトップに君臨するナイキといえど、いまだに新型コロナによる影響は残る。足元で業績を支えるのは、一貫して進めてきたデジタル販売戦略だ。
現CEOは、かつてPayPalの会長も務めたジョン・ドナフー。バリバリのIT系経営者だ。ドナフーは「我々の戦略はうまく行っている。今後もワクワクだ」とコメント。
ナイキの施策は、小売企業がコロナ禍を生き延びた方法として、歴史に残りそうなほど鮮やかだ。足元でどのような状況にあるのか、決算報告の内容を詳細にチェックしてみよう。
ナイキの卸売・店舗販売は、依然として新型コロナによる影響を大きく受けた。