Appleは何故「超高級」ヘッドフォンを発売するのか?
先日のニュースレターでもご紹介したAppleが「高級ヘッドフォン」を売り出す理由。今回は、そのテーマについて詳細に掘り下げてみたい。
12月8日、Appleは突如としてオーバーイヤーヘッドフォン『AirPods Max』を発表した。
(画像:Apple)
アピールするのは、原音に忠実なサウンド、アダプティブイコライゼーション、アクティブノイズキャンセリング、空間オーディオ。
この訴求から分かるのは「とにかくスゴイ」ということだ。一方で、具体的にはよく分からない人が多いのではなかろうか。Apple側も、これを見た人が「アダプティブイコライゼーション」が何なのか理解することを期待しているとは思えない。
何だかよく分からないけど、とにかくスゴイらしい。あのAppleが出すんだし。61,800円(税別)もするんだし。
多くの人はプレスリリースを見て、そう理解する。Appleが打ち出すキラーフレーズも「パーソナルなサウンド体験の究極の形」だから、大きく外れてはいないはずだ。
しかし何故、Appleはこのタイミングで高価なヘッドフォンを売り出すのだろうか?この疑問は、Appleの過去の取り組みや最近の事業環境から解決できる。