中国版GoogleことBaiduの業績推移
Baiduは中国北京に本社をおくテクノロジー企業。2000年1月にケイマン諸島で登記されたらしい。タックス・ヘイブンかよ。。
その後、2005年8月にNASDAQに上場。中国最大のインターネット検索サービスBaidu.comを提供している。
彼らのビジネスは「検索サービス」、「トランザクションサービス」「iQiyi」の大きく3つのセグメントからなる。検索サービスは、ユーザーがインターネット検索したところに広告を見せる、というGoogleと同じ形式で、トランザクションサービスは「Baidu Nuomi」「Baidu Takeout Delivery」「Baidu Maps」「Baidu Connect」「Baidu Wallet」などが含まれる。課金サービスということかな。
「iQiyi」は映画、テレビシリーズ、アニメなどおライセンスを含むビデオプラットフォーム。Netflix的なやつかな。
売上高はかなりの勢いで伸びている。2011年から2015年までで4倍以上の伸び。。
恐ろしいな。2015年度の売上を米ドルでいうと102億ドル。日本円だと1兆円程度か。
Googleの売上高が7兆円程度だということを考えると、それには及ばないという規模ではある。
続いて、Baiduの企業価値をDCFによって試算してみます。
まずは過去のキャッシュフローを調べます。
生み出されるフリーキャッシュフローは年々増加し、2013年から100億元(1636億円)を越えています。
ただ、成長性には若干陰りが見えます。そのため、今後5年間のキャッシュフローを2016年と同じ118億元、永久成長率を3%として試算してみます。
年 | 2018 | 2019 | 2020 | 2021 | 2022 |
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予測FCF | 118億 | 118億 | 118億 | 118億 | 118億 |
現在価値 | 106億9552万 | 96億9441万9328 | 87億8702万1679 | 79億6455万6450 | 72億1907万3966 |
有利子負債額421億4496万 | 有利子負債コスト0.0238 | 実効税率0.4 | |||
株主資本時価5229億2400万 | 株主資本コスト0.1 |
WACC 0.0936 |
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永久成長率0.03 |
継続価値 1911億062万8930 |
企業価値 2354億6122万353 |
結果は2354億元となり、現在価値の5229億元(764億ドル)からは大きく下がってしまいます。