Salesforce 3Q決算:Slackを277億ドルで買収へ、CEOの勢いが凄い
Salesforceが12月1日(現地時間)発表した2020年6〜8月期決算は、最終損益が10.8億ドルの黒字だった。
そのうち11億ドルは投資先の上場による投資リターンである。Salesforceの投資先ではSnowflakeが9月に上場し、株価が1日にして倍増した。
Salesforceの売上は前年比20%増の54.2億ドル(前回予想は上限52.5億ドル)。営業利益は同じく245%増の2.24億ドルに膨らんだ。
SaaSビジネスは売上の予測可能性が高いため、短期的な利益は度外視して売上拡大を優先するプレイヤーが多い。その中でSalesforceは随一のスケールを現実にしたトップ企業だ。
CEOのマーク・ベニオフは「大規模なエンタープライズ向けのソフトウェア企業で、これほどのペースで成長しているものは他にない」とアピール。
Slack買収についても正式に公表された。今回は、成長をつづけるSalesforceと、Slackとの統合についても注視しつつ、決算報告の内容を整理したい。
SalesforceはCRMから始まり、カスタマーサポート、マーケティングなど他分野でSaaSを提供、それぞれが成長している。