Disney 4Q決算:コロナ影響重く配信強化へ、有料会員は合計1.2億人超
ウォルト・ディズニー

米ウォルト・ディズニー社が今朝発表した2020年7〜9月期決算は、最終損益が6.3億ドルの赤字だった。コロナ禍による業績への影響が続く。

売上高は前年比23%減の147億ドル、営業損失は5.8億ドルとなった。3Qの48億ドル赤字からは大幅な改善だが、前年同期に12.5億ドルの黒字だったことを考えると、依然として厳しい状況だ。

パーク事業(ディズニーリゾート)では徐々に再開を進めているが、以前の収益が戻る見込みは当面なさそうだ。そんな中で経営陣が進めているのが、動画ストリーミング事業への本格的な転換だ。

足元の成長で注目したいのは、『Disney+』以上にむしろ『Hulu』だ。日本では存在感の薄い(気がする)Huluだが、複雑な資本関係もあって海外展開は難しい。

ディズニー経営陣はこの難局をどう乗り切っていくつもりなのか。決算カンファレンスコールの内容を中心に整理してみよう。今回は『Hulu』の不思議な成り立ちについてもおさらいする。

パーク事業とD2C部門で赤字

まずはウォルト・ディズニー全体の事業概況について確認しよう。売上構成は次のグラフの通りだ。

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