Apple 4Q決算:iPhone発売遅れも次回増収へ「全部入り」サブスクに注目
Appleが10月29日(現地時間)に発表した2020年7〜9月期決算は、最終損益が126.7億ドルの黒字だった。
売上高は前年比1%増の647億ドル、営業利益は同じく5.4%減の148億ドルとなった。
Appleは世界的に見て最も大きな利益をあげるIT企業だ。新製品を例年9月ごろ発表するため、1Q(10〜12月)がピークになる季節性はあるが、そうじゃない時も四半期の営業利益は120億ドルを超える。
そして、ピークシーズンにはその2倍の金額を稼いでしまう。Microsoftもすごいが、Appleはもっとすごい。
2020年の4Q(7〜9月期)には例年と大きく違う要因が一つあった。新型iPhoneの発売が一ヶ月ずれ込んだのだ。これによって、Appleの業績には通常と異なる変化が表れた。
「GAFAM」の中で一社だけ減益となったApple。今後の見通しはどうなっているのか、カンファレンスコールの内容を中心に、決算概況を整理していこう。
まず確認したいのは、地域ごとのAppleの売上概況だ。iPhoneの発売延期は、地域ごとに異なる影響をもたらした。