Microsoft 1Q決算:クラウド事業続伸、驚異の利益水準に
Microsoft Corporation

Microsoftが10月27日に発表した2020年7〜9月期決算は、最終損益が139億ドルの黒字だった。前年比30%もの増益である。

売上高は前年比12%増の372億ドル、営業利益は同じく25%増の159億ドルだった。グラフを見ればお分かりの通り、とてつもない伸びである。営業利益率は42.7%と驚異の高水準に達した。世界最大の超高収益企業。それがMicrosoftだ。

立役者とも言えるCEOサティア・ナデラは決算リリースの中で「あらゆる企業において、デジタル・トランスフォーメーションのスピードによって今後10年の業績が決まる」とコメント。そのために多領域で事業を展開するのがMicrosoftだとアピールした。

Microsoftは、「GAFAM」と呼ばれる大手テクノロジー企業の中で当局による反トラスト法懸念を(今回は)唯一受けていない。その地位は年々盤石さを増している。時価総額にして1.6兆ドルを超えるMicrosoftがどのような状況にあるのか、決算報告の内容を整理しよう。

Office製品などの営業利益率は46%

Microsoftにとって最も収益性が高いのが、『Office』製品を主軸とする生産性・ビジネスプロセス部門だ。

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