謎の会社「Palantir」が新規上場へ:米陸軍など125顧客が利用
謎に包まれた米国の注目ベンチャー「Palantir」の新規上場申請書類が8月25日に公開された。
四半期売上高は2億5,189万ドルで前年比42.9%の成長だ。営業損失は9,915万ドルと赤字が続いている。
Palantirは長く謎の巨大ベンチャーとしてほとんど名前だけが広く知られていた。彼らが実際にはどんな事業モデルを作ってきたのか。申請書類から紐解いていこう。
書類では、創業者アレクサンダー・カープの「ポエム」が登場する。おおよそ次のような内容だ。
世の中の安全性は効果的なソフトウェアにかかっている。安定した時代には社会の需要を満たし、危機下では組織の生存に不可欠となる。
危機的な状況では、組織のシステミック(構造的)な「弱さ」が露呈する。サプライチェーンの分断、政府機能の部分的な停滞、一部の組織は生き残りすら難しくなる。
そうした時、彼らが頼るのがPalantirだ。既存のテクノロジーでは立ち行かず、それ以上のものが必要となったときに頼りになる存在というわけだ。
上記はあくまで「ポエム」のような内容だが、Palantirのビジネスをよく表している。