ジャーナリズムの歴史②マスメディアの時代
19世紀の終わり、アメリカを席巻した「イエロー・ジャーナリズム」。
派手な見出しとセンセーショナルな話題が売りで、時には記事を捏造することもあった。ジャーナリストの権威ある賞の生みの親、ジョセフ・ピューリッツァーが生前、その旗手であったことは意外と知られていない。
言うまでもなく、イエロー・ジャーナリズムには問題が多すぎる。そんな中、異なるアプローチで新聞社を育てようとしたアドルフ・オックスという人物がいた。
オックスは、J. P. モルガンら資本家の支援のもと、潰れかけていた新聞社を買収。それこそが「ニューヨーク・タイムズ」であった。