Asanaが新規上場へ:有料7.5万顧客、組織のためのナビゲーションPFを目指す
Asana

生産性ツール「Asana」の新規上場申請書類(Form S-1)が公表された。Asanaは今年2月、直接上場に向けて上場申請に進んでいることが明らかにされていた。

四半期売上高は右肩上がりで拡大が続く。2020年1〜4月期の売上は4,771万ドルで前年比70%を超える成長だ。営業損失は2,909万ドルのマイナスで、売上に対して大きな赤字ではある。

Asanaは2008年、米国サンフランシスコでFacebookとGoogleの出身者によって設立された。製品ローンチは2012年のこと。創業から10年以上が経過しての上場となる。

生産性ツールというカテゴリで長く成長を積み上げてきたAsana。新規上場書類の中では、足元の事業数値から創業者から投資家へのメッセージまでが掲載されている。

Facebook創業での「組織拡大問題」が原点

Asanaはチーム向けに提供されるワークマネジメント・プラットフォームだ。日々のタスク管理から、部門間での連携までを支援する。

土台となったのは、Facebookの共同創業者ダスティン(Dustin Moskovitz)が体験した「生産性の課題」だ。チームが大きくなるほど、他者との連携も大変になっていく。

「仕事のための仕事」は非生産的だ。現状を把握するためだけのミーティングは、それによって何かが進むわけではない。その問題が普遍的であることに気づき、開発したのがAsanaというサービスだ。

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