ソーラーパネル設置で住宅価値向上?評価額120億ドル「GoodLeap」の挑戦
環境意識が高まる現代、伸びているのが「ソーラー発電設備」の需要だ。SEIA(Solar Energy Industries Association)によれば、2020年の米国におけるソーラー発電容量は19.2GWdc(前年比43%増)だった。新たに設置された設備全体に占める割合は43%にのぼる。
このうち住宅向けの新設は3.1GW(同11%増)。前年に比べ成長率では落ち込んだが、コロナ禍でもこれだけ伸びたと考えれば、むしろ需要は底堅いと言える。
多くのアメリカ人にとって「家」は最大の資産であり、その価値を上げる投資は合理的なものとなる。ソーラー発電設備を導入すれば住宅の価値は上がり、すぐに電力代の節約が見込める。設置費用が現実的なものになるにつれ、普及が進んできた。
この領域で事業を展開するのが、ソーラーパネル設置に必要な資金調達を支援するGoodLeap(米国)だ。同社は2021年、マイケル・デルの出資により評価額120億ドルに達した。今回は、「ESG」が重視されるこの時代、随一の規模に達したGoodLeapの創業ストーリーをご紹介する。