ECプラットフォームを展開する「Shopify」が2020年2Q決算を発表しました。一言で言って、ものすごい追い風が吹いています。
4-6月における売上高は7億1,434万ドル(前年比97%増)、営業利益は284,000ドルの黒字に。前回まで結構大きな営業赤字だったのが、一気に黒字転換してしまいました。
売上構成を見ると、決済手数料が含まれる「Merchant Solution」が大幅に加速。売上は5億1,791万ドル(前年比148%増)と、明らかな異常値を叩き出しています。
Shopifyプラットフォーム上で取引されたGMVは301億ドルに急増(前年比119%増)。そのうち134億ドルが、自前の決済ソリューション「Shopify Payment」で取り交わされました。
主要KPIを見ただけで、ものすごい追い風が吹いたことがわかるShopify。CEOのトビアス・ルケは「世界は速いスピードで変化している」とコメント。
Shopifyを取り巻く状況は、単に一企業の決算がよかったという以上の意味が含まれているように思います。足元で何が起こっているのか、決算報告の内容について確認しましょう。
トビアス・ルケによれば、足元で起こっているのは大きく3つの変化です。
一つ目は、オンラインコマースへの急速な転換。二つ目は、既存の「雇用」が大規模に崩れつつあること。そして、「機会均等」の重要性がこれまで以上に説得力を増していること。
こうした環境下で「起業家精神」はこれまで以上に重要なものとなっています。Shopifyは、起業家精神を実行に移すときの「摩擦」を可能な限り削減するためのプラットフォーム。
まずは早速、COVID-19拡大によるShopifyへの影響について、一通り整理します。