コロナでも収益性拡大の「テスラ」2Q決算:今後1年半以内に3工場が本格稼働へ
テスラ 関連資料

時価総額でトヨタ自動車超えを果たした電気自動車メーカー、「Tesla」が2020年2Q決算を発表しました。

四半期(3か月)売上高は60億3,600万ドル(前年比4.9%減)、営業利益は3億2,700万ドル(売上比5.4%)に。減収増益となりました。

特筆すべきは、売上は減っているにも関わらず、利益率が向上していること。スケールメリットによる収益性追求が原則とされる自動車メーカーとして、テスラは色々と前例のない存在です。

足元で一体どんなことが起こっているのか。Teslaの決算報告についてチェックしていきましょう。

COVID危機にも関わらず収益性アップ

まずは、テスラの売上構成について確認しましょう。

コアとなる「車両総売上(Total automotive revenue)」は51.8億ドル。COVID-19にも関わらず、前四半期(51.3億ドル)から拡大しています。

さらにそのうち車両販売は49.1億ドル、車両リースが2.7億ドルという内訳。

車両以外の売上だと、発電・ストレージが3.7億ドル(前年比横ばい)、サービスその他が4.9億ドル(同19.5%減)。

さすがに、この状況下で自動車メーカーが売上を伸ばすというのは不可能に近い。その中でも、売上規模に大きなダメージがなかったというのは、純粋に驚異的なことだと感じます。

車両販売の原価率はすでに業界トップ水準

さらに驚異的なのが、COVID-19危機下にも関わらず「収益性を増している」ということ。

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