JDとAmazonを比較してみる
Amazon.com, Inc.

今回は、AmazonとJDを比較してみたいと思います。

JDは昨今、ヘッジファンドからも愛されつつある中国第2位のECです。中国第1位のECといえばAlibabaですが、AlibabaとJDの大きな違いは、マーケットプレイス(以下マケプレ)か直販かの違いです。

Alibabaはあくまでもマケプレなので、沢山のお店を集めていますが、JDの場合はJD自身が販売し、JDが倉庫まで保有しています。ただ昨今は、JDもマケプレを強化してきており、売上の半分までマケプレになってきています。


ただ、両社を比較するには、サービスの提供の歴史の深さが違うので、今回はサービス開始からの年度ごとに比較してみます。

Amazonは1994年からスタートしているので1994年を1年目とし、JDは2004年からスタートしているので2004年を1年目として、比較します。

また、JDが2010年以降のデータしかないため、少しグラフが歪になっています。


まず、売上の推移を比較してみます。

すでに、Amazonの伸びを超えています。

(1ドル=0.15元で計算)



次に、費用ごとの対売上比率をみてみます。

売上原価率がJDの方が高いものの下落傾向にあり、フルフィルメント比率も両社ともに上昇傾向、マーケティング費比率はAmazonより高めになっています。



最後に。

JDは、Amazonの中国版Amazonとなり得るのか。

そして、Alibabaとどの程度しっかり戦っていけるのか。

とても楽しみです。