【週刊】スタートアップ調達ニュース5選:中国のAIチップメーカーがIPOへ
今週もやっていきます!
今回は、中国のAIチップメーカーからフランスの福利厚生プラットフォーム、飲食店・ホテル向けのゲスト管理サービスなどについてご紹介します。
中国有数のAIチップメーカー「Cambricon(寒武纪)」が、IPO目論見書を提出。承認元は、中国版Nasdaqとも言われる「スター・マーケット(STAR Market)」です。
社名は古生代、生物種が爆発的に増加したことで知られる「カンブリア紀」と同じ名前。
Cambriconは中国科学院から発足したスタートアップ。2016年に独立法人としてスピンアウトし、知的財産のライセンスや深層学習に関するチップの販売で事業を伸ばしてきました。
2018年には、ファーウェイのAIチップ搭載スマートフォンを実現させたサプライヤーとして話題に。その後はファーウェイ自身が半導体部門「HiSilicon」への投資を拡大したことで関係は疎遠に。
ファーウェイにまさる供給先を見つけることは、中国においても簡単ではありません。それでも、2019年の営業収入(营业收入)は4.44億元(≒67.2億円)で前年比3.8倍。
純利益(净利润)はマイナス11.8億元(≒179億円)ということで、まだかなりの赤字企業です。上場によってCambriconは約4億ドルの資金を調達する予定。
参考:Cambricon, once Huawei’s core AI chip supplier, eyes $400M IPO