世界でメディアコングロマリットといえば、コムキャストや最近米通信のAT&Tが買収に関心を示しているタイム・ワーナー、ウォールストリートジャーナルを傘下にもつニューズ・コーポレーション、メディア王ルパート・マードックが率いる21世紀フォックスなどがあります。
その中でもウォールとディズニーはComCastに次いでレベニューベースで世界で最も大きいメディアコングロマリット企業なのです。2016年決算の売上は約5兆5000億円の規模で、日本で同じくらいの売上規模の会社はMUFGや東芝あたりの規模になります。
出所:各社最新Annual Report, Google Finance
ディズニーの売上推移を見てみます。売上は2012年で約4兆2000億円でしたが、現在2016年の決算では約5兆5000億円まで伸ばしています。2012年から2016年までで売上は31.6%も増加しており、CAGR(年平均成長率)も約7%と順調に売上を伸ばしています。
出所:ウォルト・ディズニー社 Annual Report, Morningstart
Operating Profit Margin(営業利益率)を見てみると、20%台から25%台に上昇しています。
出所:同社社 Annual Report
次にセグメント別売上を見てみます。ウォルトディズニー社の売上に貢献しているのが、メディアネットワークス事業です。この事業には各放局に配給するディズニー・チャンネルや米国で人気スポーツ番組のESPNチャネルが含まれます。ESPNはハースト・コーポレーションとのジョイントベンチャーで経営されており、同社は80%を所有しています。
また東京にもあるディズニーランドはパーク&リゾート事業に含まれます。米国ではのフロリダやカリフォルニアでディズニーリゾートを運営しており、海外では香港、上海、パリなどにもありす。海外のレジャーランドはサードパーティーとジョイントベンチャーの形態を取り運営していますが、東京ディズニーランドだけはライセンスの形態になっており、 株式会社オリエンタルランドがライセンスフィーをディズニーに払っている形になります。
出所:同社Annual Report