今週もやっていきます!
今回取り上げるのは、米フードデリバリー王者となった「DoorDash」、中国の物流ロボット「Geek+」、本人確認SaaS「Payfone」などです。
米国のフードデリバリー市場でトップをひた走る「DoorDash」が約4億ドルの資金調達を行ったようです。
最初に報じたのは米メディアAxiosで、ポストマネーでの評価額は160億ドルにものぼるとのこと。
そもそもDoorDashは、今年前半のIPOが噂される会社の一つでした。2月27日には3.4億ドルを負債で調達し、非公開のIPO申請書類を提出。株式を公開して資金を調達できれば、それで万事OKのはずでした。
ところが、その直後にCOVID-19起点の株式市場の暴落が起こります。こうしてIPOは延期され、その一方ではロックダウンの影響もあってフードデリバリー自体の需要は急増しました。
2020年5月には、レストラン向けにウェブサイトを作成、オンライン受注を受け付けられるというサービスも開始。プラットフォーム自体へのマーケティング料などはなく、ほとんどの料金は年末まで無料。
COVID-19危機下の飲食店を支援するための取り組みで、この報道時点でも2ヶ月間、DoorDashが手数料を免除したことなどによるコスト増は1.2億ドルにものぼりました。
こうした支援策もあって、DoorDashの市場シェア自体は米国内で非常に強くなっています。一方では競合のUberやGrubhub(Just Eat Takeawayが買収)も巨大資本であり、競争は熾烈です。
その後、株式市場は再び盛り返しているのはご存知の通り。近いうちにDoorDashがIPOを果たすことはあるのか、あるとすれば上場後はどんな戦略を進めるのか。引き続き注目が集まります。
参考:Exclusive: DoorDash valued at $16 billion after new funding round
『Amazon Robotics Kiva』をご存知でしょうか。Amazonが2012年に買収した物流ロボットメーカー「Kiva Systems」が開発した搬送ロボットです。