リノベ住宅のマーケットプレイスを手掛ける「ツクルバ」が3Q決算を発表しました。
売上高は14億3,600万円(前年比+32.3%)、営業損失▲3,200万円。売上拡大が続いています。
足元のコロナ禍は、少なくとも短期的にはツクルバにとって向かい風となりました。外出自粛要請により、外出を伴う事業については一部営業停止を余儀なくされました。
その一方、より売上の先行指標となる会員MAUは堅調に推移。住宅領域においては、中長期的にはリモート化の加速というポジティブ面も考えられます。
足元でのツクルバがどのような状況にあるか、決算報告の内容を整理しましょう。
まずはメイン事業「cowcamo」における主たる事業KPIの動向です。
プラットフォームとしてのユーザー母数を表す会員数は継続的に拡大し、16.5万人(前年比+83%)となりました。
そのうち、実際にアクティブに使っているMAU(月間アクティブユーザー)は4.4万人(前年比+57.1%)。どちらも堅調に伸びています。
そして、ダイレクトなマネタイズ指標ともいえるGMV(取扱総額)は43.9億円。前年比で▲28%と、急ブレーキがかかっています。
下がっているのは「会員MAUあたりのGMV」。計算してみると10万円で、前年同期から半分以下となっています。(注:GMVを会員MAUで割って単純計算)
会員MAUあたりの売上総利益も2万円(3Q累計)となり、前年同期から▲17%の減少となりました。こちらも3ヶ月ベースだともう少し大きな減少となっており、0.52万円(前年比▲45.7%)となりました。
この結果、ツクルバ全体の売上高(3ヶ月間)は4.4億円となり前年比+18.4%に。売上総利益についても2.57億円と、同じく▲8.9%のマイナスとなりました。
今起こっていることを端的に表すと、「cowcamoに関心を示しているユーザー数は引き続き増えているものの、実際に物件を購入する人が減っている」という状況。
売上計上は少し遅れてやってくるため、業績の底は今3Qではなく、4Q(6-7月)にやってくる見通し。