米TV広告市場を狙う「Roku」1Q決算:4月の視聴時間は前年比1.8倍
TVストリーミング端末を提供する米国企業「Roku」が1Q決算を発表しました。
売上高は3億2,077万ドル(前年比+55.2%)、営業損失は△5,517万ドル。赤字ではありますが、右肩上がりの成長が続いています。増収率が加速しているのが目に付くところ。
Rokuの売上は、端末(プレイヤー)販売による売上と、端末上で配信する広告収入やレベニューシェアなどのプラットフォーム売上の大きく2つ。足元ではプラットフォーム売上が牽引しています。
Netflixのように、Roku自体で月額課金を行っているわけではなく、あくまでプラットフォームとしての「送客」が中心のビジネスとなっています。端末は有料ですが、基本的な利用は無料。
Rokuは、TV端末型の広告媒体という性質が大きい。こうなると気になるのは、足元の市況でどんな影響があるかということ。
COVID-19拡大で広告市場は需要が低迷すると言われますが、実際にはジャンルによって二極化が進んだだけのようにも見えます。
果たしてRokuの場合はどうなのか、決算報告の内容を整理してみましょう。
まず確認したいのは、Rokuプラットフォームを利用する消費者の動向です。