急成長ブライダル企業「エスクリ」を調べてみた
エスクリ

直近5年間の財務成績を覗いてみると…


営業利益率は、以下の通りになります。2016年3月期は、大幅に減っていますね。

2013年3月 2014年3月 2015年3月 2016年3月 2017年3月
営業利益率 10.02% 9.51% 9.74% 10.41% 3.20%

下方修正の理由は、人的リソース不足が原因。急速な急拡大を目指した第13期のリソース不足による接客の不満足は、第14期にどのように影響を及ぼすか気になります。

第13期は営業利益率が大幅に減ったエスクリですが、この企業の非常に面白いところは、ブライダル業界の常識を打ち破った差別化です。

SUPER CEOという動画でとても興味深いことを語っています。

要旨は以下の通りで、特に面白いのは「集客できる式場のポイントはアクセスのしやすさ」だと、ブライダル業界の誰もが気がつかなかった成功要因を見つけたことです。当時ブライダル業界で「ハウスウェディング」が流行している中、この成功要因を見つけた背景が実に面白い。

要旨
・ゼクシィ時代にこの業界は勝てる確証があった。 
・集客できる式場のポイントは、アクセスのしやすさ。 その点に着目。 
・内製化により、営業力が向上。クオリティコントロールにより、満足が向上。 
・ノウハウを人ではなく、会社にためる。そのためにシステム投資。優秀なプランナーのノウハウを溜める。
・差別化は何かを徹底して考える。言えない経営者は多い。事業を始める前に、時間を掛けて考え抜く。

ここからは推察になりますが、創業者の岩本会長は、参入する前にブライダル業界の成功要因は何か相当分析していたのだと感じます。

定量面、定性面、両面からゼクシィ時代に何が成功要因になるかを緻密な論理と明確な根拠を基に起業されていると思われます。

ここまで徹底して、自分の中で確信が生まれるまで煮詰めるのが勝てる事業のプロセスなのだと痛感しました。