米物流大手のFedExが6月20日、2023年3〜5月期決算を発表。売上高は前年比10%減の219億ドル、営業利益(GAAP)は同じく21%減の49.1億ドルだった。
ここ数年、同社をめぐる環境は目まぐるしく変わり続けている。
コロナ禍の「巣篭もり特需」では物流需要が急増、FedExの業績も大きく後押しされた。足元ではそれが反動減に転じ、経営効率を高めるための打ち手を急いでいる。
経営体制も変わった。2022年には創業者フレッド・スミスがCEOを退任。10年以上にわたり要職を歴任したラジ・サブラマニアム(当時COO)が新たな経営トップとして舵取りを進める。
そして今、FedExは長く培ってきた大きな特徴を捨て去ろうとしている。「FedEx Express」「FedEx Ground」を統合しようというのだ。今回は、同社が進める取り組みの全体像と、足元の近況について紹介する。